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2023年 新年のご挨拶

注1)2023年9月1日より、APEX GROUPのメンバーファームとして、Apex Group Japan税理士法人 に改組しました。










明けましておめでとうございます。謹んで新春のご挨拶を申し上げます。

日頃は、弊事務所に対し格別のご理解とご協力を賜り深く感謝を申し上げます。

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令和4年(2022年)を振り返って
 ~令和5年(2023年)の中小企業、オーナー企業及びベンチャー企業の展望~

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令和4年の経済状況を顧みますと、海外発のインフレ、金融引き締め、地政学的リスクによる資源高など、 海外の影響を強く受けた1年でした。国内に目を移しますと、コロナ第8波の渦中ではありますが、 ウィズコロナからアフターコロナを見据えた兆しが随所で見られるようになってきたのではないでしょうか。

まだしばらく時間がかかると思いますが、インバウンドの外国人観光客も徐々に増えてきており、当たり前 の日常を取り戻すまで、あともう少しだと思います。

また物価上昇は心配ではありますが、長年停滞してきた賃金水準の上昇も各所で見られるようになって きており、大きな期待はできないまでも、経済の好循環により少しでも景気が良くなることを願うばかりです。

会計事務所の仕事は、業種を問わずクライアントの皆様の業績を財務諸表を通じて、リアルタイムに肌で感じる ことが出来ます。2022年下半期皆様の決算書を作成又はレビューさせて頂く中で、業績に少しずつ変化が 出てきたように感じます。

コロナ禍の2020-2021年は、本業を各種の給付金、支援金など返済不要の収入とコロナ融資で何とかバランス を保つケースが多く見受けられました。

2022年に入ってからは、本業の正常化により営業利益が伸び始める企業が目立ってきており、コロナ禍を 乗り越えた力強さを感じます。

一方、不安要素としてはコロナ融資の元本返済が始まる中、売上対借入比率が大きい企業では、 キャッシュフローが厳しくなってしまいます。支援金など、もらいっぱなしのキャッシュは良いのですが、 コロナ融資については、元本の返済猶予に慣れてしまい、元本返済のための収益性改善に向けてテコ入れ が後手に回ってしまっているのでは?というケースも出てきています。  そのような場合、収益性のテコ入れに早急に取り組むとともに、ローンの元本返済計画を慎重に立てる必要 があります。リーマンショック後、多くの企業が苦しんだ、リスケを前提とした銀行との交渉も選択肢に入れなけ ればならないかもしれません。

2023年は、アフターコロナを見据えて、守りから攻めの経営に切り替わる大きなターニングポイントです。 優劣が顕在化し、大きく伸びる企業と失速する企業に二極化しやすいタイミングです。自社商品やサービス が市場優位であれば、

 ①価格の引上げによる収益増
 ②労働賃金の引上げによる優秀な人材確保及び労働生産性の向上

が両輪となり良いスパイラルを描けるのではないでしょうか。 これからの3-5年を見据えた中期計画とその実行が鍵になるように感じます。

いずれに致しましても、クライアントの皆様におきましては、外部環境の良し悪しに一喜一憂することなく、 逞しい企業家精神のもと、2023年が更なる成長の年となることをお祈りするとともに、 AXESS総合会計事務所所員一同、精一杯サポートさせて頂く所存です。

また、お知り合いの方で会計事務所をお探しの方がおられましたら、是非ご紹介下さい。

本年も何卒宜しくお願い申し上げます。

2023年1月吉日

                     AXESS総合会計事務所 阪口 雅則

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