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アーカイブ(2012年 新年のご挨拶)

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税理士として独立してから16年が経過しようとしています。

独立した1995年といえば平成不況の嵐が吹き荒れる中、 インターネットという新しいビジネスの可能性が生まれ、パソコンが爆発的に普及したころです。
振り返ってバブル後遺症の中、少しずつ新しいビジネスの芽が出てきた時代に、起業することができ、とても幸運だったと思います。

当時税理士として独立すると同時にベンチャー企業を共同出資で設立し、その後5年に渡りベンチャービジネスに従事したため、 私の会社を含めベンチャー企業の栄枯盛衰を数多くみることができました。 そしてその時の経験を生かし、現在数多くのベンチャー企業のお手伝いをさせていただいております。


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平成23年(2011年)を振り返って

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平成23年を顧みますと、3.11の東日本大震災に尽きる感がありますが、中小企業 経営という視点から見てみると、以下の外部要因が大きく影響を及ぼしたと考えられます。

 1.国内景気の長期低迷

    (1) 財政赤字の深刻化
    (2) 長期デフレ経済 

 2.国際経済において連鎖する金融不安

    サブプライムローン(2007年) --> リーマン・ショック(2008年) -->
   --> 欧州金融危機(2010年-2011年)

このような、経済環境に適応するべく、試行錯誤した1年だったのではないでしょうか。
リーマンショック後、何とか収支採算を合わせることのできた企業にとって、次の課題は、 一旦下がった売上げをいかに伸ばすかというポイントに尽きます。

しかし、過去の売上げ拡大のための戦略とは全く違う考え方が求められています。

売上げを伸ばすために考えられることは、

    (1) 広告宣伝費を増やす
    (2) 設備の増強で製品の高付加価値化を図る
    (3) スタッフを増員し、営業能力を上げる など

ですが、昨今思うように実行できないのが実際のところです。海外への製品輸出や医療 関係のビジネスなどは例外かもしれませんが、今の企業を取り巻く環境としましては、

    (1) 借入金の返済猶予(リスケ)を受けていたり、財務基盤が弱いと、金融機関からの
         新規融資は見込めない
       (※仮に融資を受けられる場合でも、慎重な判断が必要ですが。。)
    (2) 日本全体の購買意欲は低迷したまま
    (3) 需要減少に対して、供給過多
       (※倒産、整理・統廃合、合併などで、供給側の業者(企業)数が需要
        とバランスしない限り、価格競争による消耗戦が続く)

以上のような状況の中で、どのように売上げを伸ばしていくのかを、慎重に考え緻密に 戦略を練る必要があります。

当たり前のことを書くなと、お叱りを受けるかもしれませんが、

    (1) 新規融資による事業資金が使えないのであれば、お金のかからない方法を工夫する
         しかありません。
    (2) 購買意欲が低迷し、需要が減少していることがわかっているのであれば、売上げを
         上げるために、低価格化商品(サービス)又は差別化商品(サービス)を提供し、
         同業他社に対して、競争優位を常に意識した戦略を打ち出していくしかありませ
         ん。自社のUSP(Unique Selling Proposition)が明確でしょうか。
    (3) 売上げ金額ではなく、粗利(マージン)を基準とした事業戦略を考える。

以上のことが重要となります。

2012年は、欧州金融危機の深刻化・混乱で、さらに低迷する日本経済に追い討ち をかけることも考えられます。
売上を増やすための戦略と平行して、一瞬にして10-20% の売上げダウンになったら、どうやって乗り切っていくのか?ということを想定した事業戦略 を是非考えて頂きたいと思います。

個人的には、不測の事態に備えて、とにかく固定コストを増やさずに売上げを現状より 10-20%上げて万が一の事態に備えるというのが、前向きで良いように思います。
もちろん、固定費の削減余力も常に意識する必要がありますが。

いずれにいたしましても、この厳しい経済環境下で逞しく生き残っていくには、企業の 規模や社歴に関係なく、全ての経営者にベンチャースピリットが求められているように 感じます。
皆様の経営手腕によりこの厳しい環境を乗り越え、平成24年が辰の如く、天に向かって 飛躍する年となることをお祈りするとともに、弊事務所がその一助となりましたら幸いです。

当ホームページをご覧頂いた皆様とお会いできることを楽しみにしています。

アクセス総合会計事務所 阪口雅則
阪 口 雅 則 (東京税理士会神田支部所属)

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